アドレスV125、エンジン不動の修理|アイドリング不安定、そして警告灯、最終的にエンジン停止|故障診断から修理完成まで

個人売買で原付二種スクーター、アドレスV125を購入し、数年乗っていたようですが、信号待ちでエンジンが停止し、警告灯(FIランプ)が点灯という事で修理のご相談を頂きました。
アイドリングが不安定なのは購入時からのようです。


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著者プロフィール

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株式会社 BAN style 代表 植松太郎

1978年生まれ
大手二輪販売店へ就職2年目、22歳で工場長就任。
バイク屋の他、飲食店3店舗経営。
趣味はアウトドア、旅グルメ。
大型自動二輪免許はもちろん、日商簿記、調理師、小型船舶1級免許等保有。
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症状とエラーコードの確認

店頭にてまずは症状の確認。エンジンは再始動できるものの、すぐに止まってしまいます。
エンジン警告灯は点灯しています。

アドレスV125はバッテリーケース内にある白いカプラーの2本の配線を短絡させ、スロットルを全開にしながらキーをONにすることでエラーコードの確認ができます。
エラーコードを確認すると、警告灯4回点滅。
C40というコードの確認ができました。
エラーコード表でみると「アイドルソレノイドバルブ」とあります。

エラーコード確認のためカプラー短絡

故障診断

メットインを外し、アイドルソレノイドバルブを目視で点検します。
よくあるカプラー部での配線切れはないようです。
バルブ自体の不良がないか、1度外して確認します。
バルブを外してみると、付いているはずのOリングがありませんでした。

お客様に確認してみると「個人売買で中古だからなぁ、俺は分解してないよ」との事。
たぶん、購入時からアイドリングが不安定だったというし、元々ついていなかったのでしょう。
Oリングを取り寄せて組付け。

これで直るかも?!と思いきや、相変わらずエラーコードが出ます。
関連部品で考えるとスロットルバルブの汚れなどの可能性もありますね。

アイドルソレノイドバルブ
Oリングがついてるべきところ

アイドルソレノイドバルブは6800円(2022年10月)とそれなりに高く、見た目では不具合が確認できないため、ひとまず交換は保留です。

修理、エラーコード消灯

スロットルバルブを確認するため、エアクリーナーボックスを外します。
すると、内部がかなり汚れていました。

ワコーズのスロットルバルブクリーナーを使ってしっかり清掃してあげましょう。

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スロットルバルブ
スロットルバルブ清掃前

清掃を進めていくと、みるみるアイドリングの不安定が解消されていくのがわかりました。
写真のようにピカピカになったらエアクリーナーボックス、その他配線を組み付けてエンジン始動。

警告灯が消えました!
そしてアイドリングがかなり安定しました。

清掃後のスロットルバルブ
スロットルバルブ清掃後

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